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移籍期限迫る中、先発右腕ハンター・グリーンに熱視線 本人は冷静さを維持

AMERICAN BASEBALL PRESS 編集部3分で読む

パイレーツ戦に先発登板したシンシナティ・レッズのエース右腕ハンター・グリーン投手は、6回7安打4失点の内容で勝敗はつかなかったものの、チームは8対7の接戦を制した。トレードの移籍期限が間近に迫る中、球界屈指の先発投手を求める他球団からの注目が急速に高まっている。先発市場で数少ない優秀な投手としての評価に加え、来期以降も残る契約条件の良さがトレード市場における人気の理由となっている。

この試合は注目の若手右腕ポール・スキーンズ投手との投げ合いとして期待を集めたが、両投手ともに立ち上がりに苦しむ波乱の展開となった。グリーン投手は初回に味方の守備の不手際や自らの1塁カバーの遅れも重なり2点を先行された。一方の相手先発も4回5失点と振るわず、試合は目まぐるしくリードが入れ替わる乱打戦へと発展した。レッズ打線は粘り強さを見せ、終盤での逆転勝ちを手繰り寄せた。

初回と2回に失点を重ねたグリーン投手だったが、3回以降は本来の立ち直りを見せた。スライダーを打ち込まれる場面もあったものの、5回以降は相手打線を封じ込め、最後の6打者を連続で打ち取ってマウンドを降りた。テリー・フランコーナ監督は試合後、グリーン投手の粘り強い投球を高く評価しており、1点リードの状況で7回も続投させる構想があったことを明かしている。

試合後、今回の登板が本拠地ファンに見せる最後の姿になる可能性について問われたグリーン投手は、それを否定する考えを示した。移籍に関する噂について「自分にコントロールできないことにエネルギーを消費するつもりはない」と語り、フロントのビジネス判断には介入できないとの立場を強調した。長年過ごした街やファン、チームメイトへの強い愛着を口にしつつも、冷静に現状を受け止めている様子だった。

グリーン投手の市場価値を高めている大きな要素が、その契約内容だ。2027年に1500万ドル、2028年に1600万ドルの年俸が決定しており、2029年には球団側に2100万ドルの選択権(バイアウト200万ドル)が設定されている。先発投手の年俸が高騰する現在の市場環境において、この契約規模で主力級の先発を保有できる点は、補強を目指す他球団にとって非常に魅力的と言える。

この日の試合では、若手内野手のサル・スチュワート選手がチームの勝利に大きく貢献した。初回に守備で難しい対応を迫られたものの、4回には反撃となる2ラン本塁打を放った。さらに8回には同点となる2点適時打を記録し、自ら決勝のホームを踏む大活躍を見せた。グリーン投手も後輩の粘り強い活躍に称賛の言葉を贈り、ミスを挽回して勝利を導いたプレーを誇らしげに振り返った。

グリーン投手は今季、3月に右肘の骨片除去手術を受けた影響で開幕から離脱しており、戦列復帰は7月4日までずれ込んだ。ここまで5試合に先発登板して2勝2敗、防御率6.83と数字の上では波がある。しかし、7月10日の試合では7回無失点12奪三振という圧倒的な投球を披露しており、怪我明けでありながら本来持つ三振奪取能力の高さは今季も十分に証明されている。

移籍市場の最終局面を迎え、獲得を目指す球団はグリーン投手の高い潜在能力と、怪我の履歴や投球のムラというリスクを天秤にかけることになる。一方のレッズにとっても、チームの将来を見据えてエースを守るべきか、あるいは若手有望株とのトレードで組織の再構築を図るべきかという大きな決断を迫られている。期限直前まで、背番号21を巡る動向から目が離せない。

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